茨城大学工学部機械システム工学科

尾関研究室

歯科インプラントシミュレーションツールへの応力解析機能付加を目指したモデリング技術の検討

○従来の手術支援ツール
 歯科医は患者のCTデータから歯科医自身の経験をもとに使用するインプラントの種類や埋入条件の検討をします。
 


従来の手術支援ツール[1]

 従来、歯科医は患者毎のさまざまな条件の中、
 歯科インプラント埋入シミュレーションソフトを用いて歯科インプラントの埋入位置を検討していました。
 この時、インプラント埋入位置は歯科医の知識と経験則を基に決定していました。

 しかし近年、コンピュータ性能の向上、3Dモデルの技術発達により顎骨全体のモデルを用いた応力解析による評価を行うことができるようになりました。

問題点
 インプラントの埋入位置の検討は歯科医の経験則を基に決定していました。
 そのため、治療後に患者が痛みや違和感を訴えることもあります。
  →応力解析を行うことでインプラント埋入後の顎骨への影響を確認することができます。

○提案する手術支援シミュレーションツール
 


 提案する施術支援ツール


システムのメリット

      @工学的な視点から応力分布を提示できます。
        →施術案の裏付けが可能になります。
      A患者様に顎骨モデルを提示することができます。
        →患者様への施術の理解への手助けができます。

問題点
      顎骨モデルの作製には顎骨の形状についての知識と多くの作業時間が必要です。
      そのため、知識と時間を十分に要した人でないと扱えません。
         →システムを半自動化し、時間短縮化を図ります。

○研究目的
 シミュレーションツールに応力解析を統合し、
 半自動化を組み込んだシステム構築と課題解決を行います。

○スライド





[1]水戸インプラントクリニックおおとも歯科
  https://www.ibaraki-implant.net/i-ct/
[2]Cruz et al, "Three-dimensional Finite Element Stress Analysis of a Cuneiform-Geometry Implant",The International Journal of Oral & Maxillofacial Implants,Vol 18,No 5,(2003),pp675-684

アパタイト結晶構造
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